夜に書く
夜に書く
「努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
これは、言わずと知れた名著「ノルウェイの森」の永沢が言ったセリフである。
主人公ワタナベが永沢に対し、「世の中の人々はずいぶんあくせくと身を粉にして働いているような印象を受ける」と言った。永沢は「あれは努力じゃなくてただの労働だ」と返し、その後に「努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」と言っている。
非情な言い方だが、実に的を射ている。
世の中の人間(自分含む)は、努力というものを正しく捉えていないように感じる。
人から必要だと言われたり、無理矢理やらされたりというのは主体的であるはずがないし、何のためにやっているのかが分からないのは目的的ではない。
このような状態で、勉強や仕事をこなしている人の多いことよ。
これは努力ではなくただの労働だ。
自分にとってかなえたい目標の達成のために、手段を検討し、その手段(勉強とか)を実行する。
これが努力である。
努力をしよう。